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執筆者の写真CryptoZen

【エアドロ戦略】GitHubのプルリクエストをEthereum財団へ送り、貢献しよう

1. クリプトプロジェクトへの貢献とエアドロップ

Ethereumなど、主要なクリプトのプロジェクトは公共財としてオープンソースの形で運営するものが多いです。オープンソースにおいては、コントリビューターと言われる貢献者がとても大事であり、貢献はGitHubへのプルリクエスト及びそれの反映という形を取ることが一般的です。クリプトプロジェクトの貢献をすることにより、貢献履歴が自分の成果として見えるような形になります。また、クリプトプロジェクトにおいては、貢献者にエアドロを出す事例が多くなっており、エアドロ活動としても、貢献はとても重要になっています。


  • 最近のエアドロップ事例

StarkNetでは、トークンのリリース時に、大規模なエアドロップを行いました。このエアドロップにおいては、StarkNetユーザー以外にも、Ethereum Solo Validator や、 GitHub コントリビューターなどにも配られており、コントリビューターには、推計5000ドル相当ほどのトークンが平均で配られています。


その他に、TaikoやOptimismなど、様々なトークンがコードコントリビューターに配布されており、今後のエアドロップを行う上で重要視される項目であると考えられています。


2. Ethereum財団へのプルリクエストの出し方

さて、このセクションからは、Ethereum財団のリポジトリにプルリクエストを送るプロセスを通して、プロジェクトへの具体的な貢献方法を段階的に説明します。実際に筆者が送ったプルリクエストも踏まえて解説していきます。




GitHubアカウントの作成(未作成の場合)

まず始めに、GitHubアカウントの作成から始めましょう。既にアカウントをお持ちの方はこのステップをスキップしていただいて構いません。また、アカウントのセキュリティを強化するために、二要素認証(2FA)の設定を忘れずに行いましょう。今後、人に見せる機会も出るので、プロフィールも設定することをおすすめします。


Ethereum財団のリポジトリをフォーク


アカウントの準備ができたら、次はEthereum財団のリポジトリをフォークします。Ethereum財団のGitHubページにアクセスし、貢献したいリポジトリ(例えば、ethereum/ethereum-org-website)を選択します。リポジトリページの右上にある「Fork」ボタンをクリックすると、自分のGitHubアカウント下に同じリポジトリのコピーが作成されます。このコピーに対して変更を加えていくことになります。





ローカル環境でのセットアップ


フォークが完了したら、ローカル環境でのセットアップを行います。フォークしたリポジトリをローカルマシンにクローンし、必要な依存関係をインストールします。この過程では、各リポジトリのREADME.mdファイルに記載されているセットアップ手順を注意深く読み、それに従うことが重要です。また、開発環境の整備(必要なツール、ライブラリのインストールなど)も忘れずに行いましょう。


git clone https://github.com/[あなたのユーザー名]/[リポジトリ名].git
cd [リポジトリ名]

ブランチの作成


環境が整ったら、作業のために新しいブランチを作成します。フォークしたリポジトリであっても、新しいブランチを作成することが推奨されます。これには以下のような利点があります。

  1. 複数の変更や機能を別々に管理できる

  2. メインブランチ(通常はmainやmaster)を最新の状態に保ちやすい

  3. プルリクエストの作成と管理が容易になる

  4. 元のリポジトリの変更を取り込む際の競合を防ぎやすい


新しいブランチを作成するには、以下のコマンドを使用します:

git checkout -b feature-name-or-fix


変更の実施


このブランチ上で、コードエディタを使用して必要な変更を加えていきます。この際、変更がEthereumのコーディング規約に従っていることを確認することが重要です。また、ドキュメントの修正なら問題ないですが、バグ修正にはテストの追加が求められることが多いので、テストを書くことを忘れずに。さらに、コードの可読性を高めるために、適切にコメントを追加することも大切です。


コミットとプッシュ


変更が完了したら、それらをコミットし、GitHubにプッシュします。まず、変更をステージングエリアに追加します。


git add .
git commit -m "<変更内容のメッセージ>"
git push


プルリクエストの作成


変更をコミットし、GitHubにプッシュしたら、次はプルリクエストを作成します。以下の手順に従ってください。



  1. GitHubの自分のフォークしたリポジトリページに移動します。

  2. 「Pull requests」タブをクリックし、「New pull request」ボタンを選択します。

  3. ベースリポジトリ(通常は元のEthereumプロジェクトのリポジトリ)とブランチ(通常はmainやmaster)を選択します。

  4. 比較するブランチとして、自分が作業したブランチを選択します。

  5. 「Create pull request」ボタンをクリックします。

  6. PRのタイトルと説明を記入します。ここで重要なのは以下の点です:

  • タイトルは簡潔かつ明確に変更内容を表現すること。また、他のプルリクの様式にあわせてください。

  • Ethereumプロジェクトが提供するPRテンプレートがある場合は、それに従ってください。

  1. 「Create pull request」ボタンを再度クリックしてPRを提出します。


レビュープロセスと修正



最後に、プルリクを送信してから数日たつと、レビュワーからレビュー内容がきます。そこに書いてある指摘や質問事項などに適切に答えてください。問題がなければ、晴れてプルリクエストがマージされて貢献完了です!




Ethereum 財団のコードベースへの貢献の場合、専用のPOAPがもらえます。

その他のプロジェクトにおいても、貢献者専用のroleやSBTをもらえるかもしれないのでチェックしてください。



狙い目の簡単な貢献

昨今のオープンソースプロジェクトは難しいため、プロジェクトのコア機能の開発や修正は、非現実的なことが多いです。ですが、初心者でも取り組みやすい修正がいくつかありますので、紹介します。


  • ドキュメントの誤字脱字修正

  • 日本語の翻訳の追加や改善

  • コメントの追加や改善


1. ドキュメントの誤字脱字修正

ドキュメントの誤字脱字やリンク切れを修正することはとても簡単なアプローチです。誤りが明確なので指摘が入りづらく、かつプログラミング言語の知識が必要ありません。Ethereumの公式ドキュメントや各プロジェクトのドキュメントを読み、誤りを見つけたらGitHub上で直接修正できます。これは技術的な障壁が低く、プロジェクトの内容を理解する良い機会にもなります。


2. 日本語の翻訳の追加や改善

Ethereumのような国際的なプロジェクトでは、多言語対応されていることが多いです。Crowdinなどの翻訳プラットフォームを通じて、未翻訳の部分や改善が必要な翻訳を見つけ、提案できます。技術用語の一貫性を保ちつつ、自然で分かりやすい日本語表現を心がけましょう。この貢献は日本のコミュニティにとって大きな価値があります。


3. コメントの追加や改善

ソースコード内の適切なコメントは、コードの理解を助ける重要な要素です。ソースコードをチェックし、コメントが不足している箇所や改善が必要な箇所を見つけ、簡潔かつ明確なコメントを追加しましょう。「何を」ではなく「なぜ」や「どのように」に焦点を当てたコメントが特に有用です。これにより、プロジェクトの可読性と保守性を高めることができます。


まとめ

Ethereum財団への貢献は、技術的スキルを磨くだけでなく、クリプトコミュニティへの参加としても価値があります。また、エアドロップ活動において、重要な要素となっていくことが予想され、あなたのGitHubが大きな価値を持つことになるでしょう。小さな貢献から始めて、徐々にスキルを向上させていくことをお勧めします。


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